坊っちゃんスタジアムを訪れた観客に熊本地震への義援金を呼びかける熊本出身のヤクルトの松岡(右端)ら=松山市
熊本地震を受け、プロ野球のヤクルトは17日、主催試合のあった松山市の坊っちゃんスタジアムでファンらに呼びかけて義援金を募った。
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試合前に選手会長の川端ら5選手が参加。熊本県出身の松岡は、九州東海大(現・東海大阿蘇、熊本両キャンパス)の硬式野球部時代、同県南阿蘇村の合宿所で暮らした。「言葉にできないくらい苦しい気持ち。同級生がコーチをやっている。早く安全なところに避難してほしい」と後輩らの安否を心配した。
実家に大きな被害はなかったが、「プロ野球選手としてやれることを、精いっぱい、復興に向けて力になれるようにやっていきたい」と話した。
球団によると、17日に集まった募金を含む計300万円を日本赤十字社を通じて寄付するという。(甲斐弘史)
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ナゴヤドーム(名古屋市東区)では17日、前日に続き、中日と阪神の計6選手が義援金の協力を呼びかけた。熊本出身の阪神・岩貞も募金活動に参加。「皆さんが気にしてくれて本当にありがたい。自分の投球で熊本の皆さんに少しでも元気を出していただけるように頑張ります」と話した。
一方、中日は17日、ナゴヤドームで15~17日にあった阪神戦の試合前に両球団の選手や職員、審判たちが参加して行った募金活動で計239万9335円の義援金が寄せられたと発表した。中日新聞社会事業団を通して全額を熊本地震の被災地に届ける。(山口史朗、上山浩也)
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日本ハムは17日、熊本地震被災地へ義援金を送ると発表した。200万円(球団、選手会各100万円)に、札幌ドームで15日から実施していた募金を合わせ、熊本県が開設した義援金受け入れ口座に送る。
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楽天は17日、熊本地震の被災地へ義援金を送ると発表した。選手会が100万円、監督とコーチ、球団で計100万円の合計200万円を楽天グループのインターネット募金「楽天クラッチ募金」を通じて被災地の自治体に送る。