中部空港の2015年度の旅客数は前年比5・3%増の1042万人だった。1千万人超えは08年度以来7年ぶりで、想定を上回った。中国や台湾便の新規就航が相次ぎ、訪日外国人が大きく増えたことが追い風となった。
20日、空港の運営会社が発表した。旅客数の内訳では、国際線が8・8%増の489万人、国内線が2・3%増の552万人だった。国際線の利用者で日本人は4%減ったが、外国人が45%も増えた。春秋航空やタイガーエア台湾など、格安航空会社(LCC)の就航が続いた影響だ。
訪日外国人の消費に支えられ、空港内の商業施設の売上高も過去最高を記録。23・1%増の312億円だった。特に免税店は42%伸びて過去最高だった。
空港会社は19年9月までにLCC専用ターミナルを新設する方針を3月に発表。年間の旅客数を19年度までに1500万人にする計画も掲げている。