三菱自動車が軽自動車4車種の燃費試験データを不正に操作していた問題で、同社は2002年以降、4車種以外でも国が定める方法と異なるやり方で燃費試験データを測定していた。相川哲郎社長が開発部門の責任者を務めた時期と重なり、経営トップの責任問題への発展は避けられない状況だ。
三菱自によると、国内向けに生産した車で、タイヤと道路の摩擦や空気抵抗の数値について、国が定めたやり方とは異なる方法で測定した。米国で採用されている方法に近く、測定時間が短く済むという。20日の会見で、同社幹部は「誤った方法を採用した車の方が多く、10車種近く」と述べた。
誤った方法で測定したデータを使ったことが燃費の値にどう影響したかは不明で、同社は国が定める方法で測定し直し、国に報告する。ずさんな管理が続いていた背景についても調べるという。