エクアドル西部の町マンタで23日、地震によるショッピングセンターの倒壊で92人が犠牲になった現場に花を供える消防隊員=田村剛撮影
多くの死傷者を出した南米エクアドルの地震は、23日で発生から1週間を迎えた。政府によると、これまでに確認された犠牲者は654人。国内最多の183人の死亡が確認されている西部の町マンタでは、倒壊した建物の下敷きになり92人が犠牲になった現場に消防隊員らが花を供え、追悼した。
倒壊したのは、服や雑貨を売る地元でも人気のショッピングセンター。救助にあたった首都キトからの消防隊員が、まだ商品や鉄骨が散乱する現場に白いバラの花束を手向けた。
16日夜の地震発生時、建物の中には多くの買い物客がおり、出入り口も狭かったことから犠牲者の数が増えた。混乱に乗じた略奪を恐れ、警備員が出入り口を閉めたとの情報もある。救助作業が終わったのは地震の発生から4日後。多数の犠牲者が出た一方で、31人が救出された。