28日の東京外国為替市場の円相場は、日本銀行が金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決めたことを受け、急激に円高ドル安が進んだ。一時、前日午後5時より2円以上の円高水準となる1ドル=108円78銭前後をつけた。
現状維持の決定が伝わるまでは1ドル=111円台後半で、前日より円安方向で取引されていた。だが、正午過ぎに決定会合の結果が伝わると、円を買ってドルを売る動きが一気に進んだ。追加の金融緩和策を織り込んで円を売っていた投資家が、円を買い戻しているとみられる。
正午時点では、前日午後5時より49銭円安ドル高の1ドル=111円69~70銭。対ユーロは同27銭円安ユーロ高の1ユーロ=126円26~27銭。