29日午後1時20分ごろ、広島県呉市中央4丁目の市役所駐車場に設けられた「呉みなと祭」の会場で、高さ約2メートルのテント2基が風で倒れ、近くにいた呉市の女性(72)が右足の骨が折れるけがをした。女児1人を含む呉市と広島市の5人も肩や足を打つなどの軽いけがをした。
呉署などによると、テントの横幅は約4メートルと約2メートル、重さは約25キロと約20キロ。テントは自動車販売会社がステージ近くに設置し、周辺に30~40人の来場者がいた。2基はロープで結ばれ、約10キロのブロック2個を重しとして置いていた。呉署は風で倒れ、10メートルほど飛ばされたとみて原因を調べている。
広島地方気象台によると、呉市内では同じころに瞬間風速10・8メートルを記録していた。
みなと祭は呉市中心部の複数の場所を会場に、合唱やダンス、パレードなどが催されていた。