1~2日に死亡遭難があった山の地図
大型連休中の北アルプスで、登山者の遭難が相次ぎ、1~2日にかけて長野県で3人、富山県で2人の死亡が確認された。
長野県の奥穂高岳では2日午前8時半ごろ、標高約2800メートルの登山ルートに近い雪の斜面で、横浜市緑区の無職内田繁さん(68)が約300メートル滑落するのを別の登山者が目撃。県警ヘリが病院に運んだが、脳挫傷で死亡が確認された。このほか奥穂高岳では、斜面に倒れている男性登山者を同日午前に県警ヘリが発見したが、周辺で雪崩が発生し、救助できない状態が続いている。
長野県の北穂高岳(3106メートル)では2日午前6時ごろ、山頂から約300メートル下の雪の斜面に倒れていた奈良県大和郡山市の無職石田龍司さん(58)を県防災ヘリが救助したが、その場で死亡が確認された。
富山県の富士ノ折立(2999メートル)山頂付近では2日、同県砺波市の会社員島靖博さん(62)ら2人の遺体を県警が発見。長野・富山県境の蓮華岳では1日午前9時ごろ、バックカントリースキー中に転倒、滑落した東京都八王子市の都職員山室徳一さん(55)を捜索中の長野県警山岳遭難救助隊員が見つけたが、死亡が確認された。