鎌倉の尾根、削るか残すか 中世の境界めぐり対立——贯通日本资讯频道
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鎌倉の尾根、削るか残すか 中世の境界めぐり対立

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通過できたころの隧道。今は閉鎖されている


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今から800年前、日本初の幕府が開かれた神奈川県鎌倉市。当時から残る小さな1筋の尾根を巡って今、市と住民、歴史研究者らがにらみ合いを続けている。


海と山に囲まれた鎌倉は、古都保存法によって開発から守られ、広い範囲にわたって鎌倉時代の地形が保たれている。問題の尾根は、JR横須賀線北鎌倉駅の北東にある山塊からホームに向けて突き出す形で残る。そこに昭和初期にトンネルがうがたれたことから「北鎌倉隧道(ずいどう)」または「緑の洞門」などと呼ばれているが、現在はフェンスでふさがれ、通行できない。


発端は、隧道内部に亀裂が確認され、地元の町内会が市に補修を申請したこと。市は①トンネルを補強して残す、②尾根を開削し、切り通しにする、の2案について専門家の意見を聞いてきたが、昨年8月、「トンネルを残した場合の強度が保証できない」と、尾根を切り崩して道路を通すことを決めた。「市道でもあり、安全が最優先。多くの住民は一日も早い道の再開通を望んでいる」と市道路課。


だが、これに納得できない住民たちが反発。「隧道を残してほしい」と約2万人の署名を集めて市に提出し、今年4月には、歴史学者ら29人も保存を要望するアピールを出した。


研究者がこの尾根に注目するのは、鎌倉五山の一つで、1282年、北条時宗の創建と伝えられる古刹(こさつ)・円覚寺(国史跡)を描いた絵図にも記された同寺の境界だからだ。



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