ウェスチングハウスのダニエル・ロデリック社長兼最高経営責任者(CEO)=米ジョージア州、畑中徹撮影
東芝の米原発子会社ウェスチングハウス(WH)のダニエル・ロデリック社長兼最高経営責任者(CEO)は3日、中国で10基の原発受注を見込み、交渉が進んでいると明らかにした。「世界で潜在的な需要が最も高い中国での事業が、我々の成長のカギを握る」と強調した。
ロデリック氏はこの日、米南部ジョージア州のボーグル原発で日本メディアの取材に応じ、中国のほか、インドでも合意できそうな受注があると表明。さらに東欧などにも受注が広がる可能性があるとした。
東芝の不正会計問題については「コメントをする立場にない」とした。東芝は4月26日、高値で買収したWHの資産の一部「のれん代」の大半にあたる約2600億円を2016年3月期決算で減損処理すると発表した。(オーガスタ〈米ジョージア州〉=畑中徹)