「こどもの日」の５日、熊本県南阿蘇村にある道の駅で、地元のバルーンクラブ「ＪＡＰＰＬＥ」が気球を飛ばすイベントを開いた。

熊本地震の後、避難生活を続ける子どもたちの遊ぶ機会が減っていることを知っての企画。親子連れら約４０組がひもで固定された気球に乗って、地上十数メートルから景色を楽しんだ。

気球に初めて乗ったという村立両併小学校３年の鈴木晴道君（８）は「高くて怖かったけど、自分が浮いているみたいで楽しかった」と笑みを見せた。

代表の竜野幸敏さん（６３）は「非日常の体験をすることで、地震のことを一瞬でも忘れてくれたらうれしい」と話した。（山下奈緒子）