間借りした校舎で、学校再開を喜び抱き合う益城町立木山中の生徒たち=9日午前8時53分、熊本県益城町の益城中央小、福岡亜純撮影
一連の地震で大きな被害を受けた熊本県益城(ましき)町などで9日、休校していた小中学校62校が再開した。損壊などで校舎が使えずに別の学校を間借りする例もあるが、11日までに県内すべての公立学校が授業を始める見通しだ。
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県教委などによると、9日に授業を始めたのは小学校43校と中学校19校。南阿蘇村と益城、大津、嘉島、甲佐の各町では全校で一斉に再開した。一部の学校で授業を始めていた阿蘇市と御船町では残る学校が再開し、熊本市でも再開の動きが広がった。
10日には、熊本市の小学校59校と中学校18校、市立高2校に加え、県立高校17校と特別支援学校11校、宇土市の県立中学校が再開予定。西原村の小学校2校と中学校1校が11日に予定通り始まれば、県内の公立学校の休校は解消される。
校舎が損壊した益城町立木山中学校の生徒らは9日朝、避難所からの送迎バスなどで益城中央小学校に登校した。地震で制服を失い、ジャージーや私服で登校する生徒もいた。1年の男子生徒(12)は「久しぶりに友達に会えて本当にうれしい。部活もまだ決めていないので、これから決めたい」と話した。