8日午後10時55分ごろ、「母親とけんかした」と、男性の声で110番通報があった。東京都狛江市和泉本町1丁目の住宅に警察官が駆けつけたところ、住人の無職田守フミさん(73)が死亡しているのを発見。警視庁が9日朝、連絡が取れなくなっていた同居の40代の長男を見つけ、事情を聴いたところ、殺害を認める説明をしているという。
調布署によると、田守さんは自宅1階のベッドの上で首に布のようなものが巻かれて亡くなっていた。首には絞められたような痕があったという。
長男の行方を捜していた署は9日午前5時50分ごろ、川崎市宮前区の歩道上で発見。包丁を持っていたため銃刀法違反容疑で現行犯逮捕したところ、「母親をあやめました」と話したという。署は今後、殺人容疑でも調べる。
署によると、田守さんは長男と介護職員の三男との3人暮らし。捜査員が駆けつけた際、三男は家にいたという。長男は昨年12月ごろ、精神的不調を訴えて自宅付近の交番を数回訪れていたという。