トルコ南東部ディヤルバクル中心部で10日、自動車爆弾が爆発し、3人が死亡、警官12人を含む45人が負傷した。地元行政当局が発表した。治安当局は少数民族クルド系の武装組織「クルディスタン労働者党」(PKK)の攻撃とみているが、11日未明現在、犯行声明は出ていない。
トルコメディアによると、道路脇に駐車していた車両が、警察のミニバスが通過した際に爆発。バスにはテロ対策にあたる警官が多く乗っていたという。爆発音は数キロ離れた場所でも聞こえたほど大きく、現場周辺の建物も損傷を受け、通行人も巻き添えになった。
トルコ政府とPKKの停戦合意は昨夏に破綻(はたん)。政府軍はクルド系が多いディヤルバクルなど同国南東部で対PKK掃討作戦を続け、PKKも報復攻撃を繰り返し、治安が悪化している。(イスタンブール=春日芳晃)