全国に71校ある法科大学院について、文部科学省は11日、4月1日時点の入試の実施状況を公表した。志願者数は前年比約2千人減の8274人で、初めて1万人を切った。修了者の司法試験の合格率の低迷などで今年度から新たに9校が募集を停止し、今春に入学生を迎えたのが45校まで減ったことが響いた。
中央教育審議会(文科相の諮問機関)の会議に示した。前年の志願者数は54校に1万370人。2004年度に始まった法科大学院はピーク時で74校あったが、3校が廃止した。今ある71校のうち募集を停止したのは、今年度からの9校を含めて26校にのぼる。
志願者数が減った理由について、文科省の担当者は「募集停止のほか、民間企業の就職状況が好転したことや弁護士の就職難などがあるのではないか」と話している。
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