熊本地震で住宅や家財道具が壊れた際に支払われる地震保険の額が、2千億~3千億円に達する見通しとなった。損害保険各社でつくる日本損害保険協会が11日にまとめた支払い状況で明らかになった。阪神大震災の783億円を上回り、東日本大震災の1兆2654億円に次ぐ過去2番目の水準となる。
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熊本地震 災害時の生活情報
同協会によると、熊本地震による加入者からの申請件数は9日時点で約15万件あり、そのうち約4万件分にあたる約610億円を支払ったという。15万件の申請総額は集計できていないが、まだ4分の1程度しか支払いが済んでおらず、単純計算でも2千億~3千億円に達する見通しだ。大手損保の担当者は「今後さらに申請が増えて金額が膨らむ可能性が高い」と話す。
阪神大震災による支払いは熊本地震の申請の4割程度にあたる6万5427件。2011年の東日本大震災では79万3760件だった。