黙禱(もくとう)する大西一史熊本市長(中央)と市職員ら=14日午前10時、熊本市中央区、小宮路勝撮影
熊本地震は14日、最初の地震発生から1カ月を迎えた。熊本市などでは、職員らが黙禱(もくとう)し、犠牲者を追悼した。デパートが営業を再開するなど、復興への歩みも少しずつ始まっている。一方で、約1万人が避難先で不安な日々を送る。うち2割超は指定外の避難所で生活している。
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地震で4人が亡くなった熊本市では午前10時、災害対策本部で1分間の黙禱が捧げられた。大西一史市長は「被災した方々に少しでも元の生活が取り戻せるよう、次の1カ月も全力で復旧復興に取り組みましょう」と職員に呼びかけた。
4月15日から営業を停止していた熊本の老舗デパート「鶴屋百貨店」は午前10時、本館の食料品売り場などを再開。開店を待ちわびた客を、バイオリンなどの演奏で出迎えた。熊本市南区の津崎梨沙さん(30)は、「学生の頃から来ていた親しみのあるデパート。再開して本当にうれしい」と話した。
一方、14日午前の時点で、熊本県内の25市町村に243カ所の避難所が設けられ、1万606人が避難生活を続けている。