慰安婦問題の日韓合意について韓国外交省幹部らが元慰安婦29人に説明したところ、「現実的な制約のもとで政府が努力した結果」などと大部分が評価したと同省関係者が明らかにした。説明は4月19日から5月2日に実施。今年1月に説明したときと比べると評価する人が増えたという。
韓国政府に元慰安婦として登録している人は現在、44人で、平均年齢は4月15日現在で89・6歳。外交省は昨年12月の合意翌日、支援団体の施設に暮らす元慰安婦ら計14人に内容を説明し、厳しい批判を浴びた。この14人以外では、1月11~29日、韓国に住む28人のうち18人に直接説明したところ、14人が肯定的に評価した。
今回は4月に中国から韓国に戻った1人を含め、計29人を対象に本人や家族を直接訪問したり、電話をしたりして合意内容を説明。人数は明らかにしていないものの、「本人の苦労を思えば満足できないが、政府なりに努力したことはわかる」「被害者の同意なく合意したことは誤りだが、生きているうちに傷を癒やさなければならない」などと大部分が評価したという。