国務院新聞弁公室は15日午前、西蔵(チベット)自治区拉薩(ラサ)市で記者会見を開いた。中共チベット自治区委員会の呉英傑書記は同記者会見で、「2019年末、チベットの貧困県74県が貧困県の名称を返上し、62万8千人の貧困登録者が貧困脱却を実現した。第三者機関の評価によると、チベットの貧困脱却の難関攻略に対する人々の満足度は99%に達した」と述べた。人民網が伝えた。
チベットは全国で唯一省レベルで特殊貧困地域が集中しており、貧困脱却の難関攻略が始まった当初、中国全土で貧困発生率が最も高く、貧困の程度が最も深刻で、貧困者支援コストが最も高く、貧困脱却が最も難しい重度貧困地域であり、習近平同志を核心とする党中央から特別な配慮と力強い支援を終始受けてきた。
チベット自治区党委員会常務委員会は県別に貧困の原因を分析し、県ごとに差別化された政策を策定し、70以上の貧困脱却の難関攻略に関する政策文書を作成・公布してきた。2016年からの累計投入額は398億9千万元(1元は約15.7円)に達し、産業による貧困者支援プロジェクト2984件を実施し、貧困登録者23万8千人の貧困脱却を促進し、その恩恵を受けた人は84万人を上回る。さらに、移住を実施して貧困脱却を促進した。965ヶ所の貧困者支援移住エリア(ポイント)が全て竣工し、26万6千人がすでに移住・入居した。
4年以上の苦労と努力の末、2019年末、チベットに74あった貧困県が全てその指定を返上し、62万8千人の貧困登録者が貧困脱却を実現した。貧困者の1人あたり純収入は2015年の1499元から2019年の9328元まで増え、4年連続で中央政府から「総合的評価が高い」との評価を受け、第三者による評価でも、チベットの貧困脱却の難関攻略に対する人々の満足度は99%以上に達した。自治区全体の貧困脱却の難関攻略は今年、集中的難関突破段階から強化・向上段階へと入った。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年10月16日