2020年3月、「日本プラントメンテナンス協会(JIPM)」の2019年度賞が発表された。受賞した中国の製造業企業の数が再び欧米を上回ったことは注目に値し、なかでも中国乳製品企業の活躍が人々の注目を集めた。中国の飛鶴乳業(Feihe)は産業クラスターの多数のプロセスにおいてデジタル化とスマート化を構築し、生産効率と製品品質を向上させ、これまでの乳業をスマート化へ転換させるサポートを行い、JIPM審査員会からTPM優秀賞カテゴリーBの評価を受けた。
飛鶴によると、比較的長い産業チェーンとなる粉ミルク企業にとって、ワールドクラス・マニュファクチャリング(WCM)というワールドクラスの製造システムを推進し、優れた製造を維持することは、画期的な意義があるとしている。 2017年、飛鶴はWCM製造システムをいち早く導入し、同システムを推進する国内でも数少ない乳幼児用粉ミルク企業となった。飛鶴は国際標準と世界トップの技術を採用し、世界の先進的な技術と設備を結集し、企業の管理と製造の一体化とリアルタイム化を推進し、その生産効率を高め、より厳格な品質管理を進め、より優れた品質の乳幼児用粉ミルクを生産している。また、主な業績指標の改善だけでなく、WCM活動を推進することで、様々な無形の収益も手にしており、より科学的な管理システムや標準化人材の育成、制度規範、従業員の自主的な発展を促すシステムを構築した。
飛鶴の担当者はその中核となる6つの競争力について、「団結力、科学技術革新能力、安心安全な製品品質、精密化された管理能力、チャネルサポート力、ブランド力」を挙げている。
日本プラントメンテナンス協会(JIPM)は、世界トップの生産管理評価および認証機関で、世界で最も権威あるワールドクラス・マニュファクチャリング(WCM)の生産実施評価機構の1つでもあり、世界の製造業で最も流行し、先進的で、全面的な生産管理方式を代表している。TPM賞はJIPMが創設し、全員参加の生産管理である「Total Productive Maintenance(TPM)」によって成果を上げた企業の審査と表彰を行い、世界製造業において最も影響力のある賞として知られている。
「TPM」の審査・評価標準は非常に厳格で、世界製造業における指標とされており、ユニリーバ、ボルボ、ボッシュ、テトラパック等の世界的にも有名な製造企業も「TPM賞」を受賞している。近年、中国企業の「TPM賞」における活躍が目立ってきており、その受賞数が米国やドイツを上回っている。2019年度、TPM賞を受賞した中国企業には、建築材料、ゴム・プラスチック製品、乳製品などの業界が含まれており、これらの企業は生産製造の過程におけるコストや品質、効率、環境保護などの各方面においてワールドクラスの標準に達している。
「人民網日本語版」2020年3月25日