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江蘇省南京市の100歳の男性・張さん宅で、高齢者能力評価士の戴秋雲さん(30)は、「おじいちゃん。今何時か分かりますか?この紙にまるい時計を描いて、何時か示してください」と張さんと会話しながら、評価表のチェックリストにチェックを入れていた。日常生活の活動など、4つの一級指標のほか、食事、服の着替えなど20以上の二級指標にチェックを入れ、「張さんの能力レベルなら、相応の政府調達サービスを利用できる」と判断した。人民日報が報じた。
シルバーサービス・管理を専門に学んだ戴さんは2013年に卒業後、南京市建■区(■は業におおざと)社会福利院に就職した。そして、2018年から、南京で、市内の60歳以上の高齢者を対象に評価を展開し、それぞれのレベルを判断してサポートを提供している。高齢者能力評価士のニーズは非常に大きいため、一部の看護師や介護士、ソーシャルワーカーも訓練を受けて、高齢者能力評価士になっている。
「仕事を始める前に系統的な訓練を受けることができるものの、たくさんのスキルは、実際に仕事をしながら勉強することになる。それに、思いやりや忍耐力、親しみやすさも備えてしなければならない。例えば、会話をする時、ストレートな質問をすると、初めて会った高齢者は気分を害するかもしれない。そのため、視線を合わせたりして、信頼を築いていかなければ、正しい評価をすることはできない」と戴さん。
江蘇省民政庁シルバーサービス処の陸敏処長によると、現在、同省の60歳以上の高齢者の数は1834万人を超えている。そのうち、寝たきり、または半寝たきりの高齢者が約130万人。2014年から、同省はシルバーサービス評価制度を少しずつ整備し、政府調達サービスという方法を採用して、社会組織やシルバーサービス機構に対して、シルバーサービスの評価を展開して、サービスのタイプや介護レベル、シルバーサービス補助金受給資格などを科学的に確定させ、高齢者の介護の需要を的確に把握し、ターゲットを絞ったサービス対策を制定するよう推奨している。2022年までに、同省の80歳以上の高齢者全てが能力総合評価の対象となる計画で、評価士のニーズはさらに高まることになるとみられている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年9月18日