車中泊1カ月、スナック再開決意「みんなを励まさんと」——贯通日本资讯频道
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車中泊1カ月、スナック再開決意「みんなを励まさんと」

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車中泊をしている松岡ヒデヨさん。「家では心が休まらない」=12日午後8時1分、熊本県益城町、筋野健太撮影


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熊本県を中心とした一連の地震は、最大震度7を最初に観測した前震から14日で1カ月を迎える。避難者はなお1万人を超え、余震も続く。前震から10日を機に朝日新聞がアンケートと取材をした108人の避難者のうち、連絡が取れた65人に現状を聞くと、今も4割の26人が避難生活を送り、車中泊を続けている人もいた。自宅に戻れた人も含め、多くが不安の中で暮らす思いを語った。


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熊本地震 災害時の生活情報


熊本県益城町広崎の松岡ヒデヨさん(65)は、12日の夜も町内の大型展示場「グランメッセ」の駐車場に止めた車の中で過ごした。「余震には慣れてきた。でも、家の中が安心できる場所じゃなくなった」


前震があった4月14日の夜以来ずっと、ここでシートを倒し、夫と2人、浅く眠る。震度7が2度襲った益城町。自宅は倒壊を免れたが、応急危険度判定が黄色の「要注意」だ。日中、家の中を少しずつ片付け、夕方に駐車場へ戻る。「焦らず、少しずつ元の生活に戻していくという気持ち」


「元の生活」の中心は仕事だった。熊本市東区の健軍商店街近くでスナックを営む。従業員を20年、「ママ」になって10年。年中無休で開け、棚にお客の名前を書いた焼酎のボトルが何十本も並んだ。


4月14日夜も店の厨房(ちゅうぼう)にいた。棚からボトルや食器が飛び出して床に散乱した。すぐに従業員とお客を帰して自宅に戻ったが、余震が続く。車で駐車場に行き、車中生活が始まった。


翌日は「お客さんがいるのに休んでられない」と家よりまず店を片付けた。従業員たちに「明日は開けるから」と連絡を入れた。


その夜、日付が変わった後に本震が襲った。


店は窓枠が壊れ、2階で瓶が割れて天井から1階にビールが漏れ落ちていた。前震の時よりも荒れた店内を見て、心が折れた。


もう、やめようかな。


思えば、健軍にかつてのにぎわいはない。若い新しいお客さんはほとんど来なくなった。特に東日本大震災があった5年前から、自粛ムードなのか、客足が一気に衰えたと感じていた。


片付けもせずに店を後にし、しばらく車中などでぼんやり過ごしていた。


でも、駐車場で知り合うボランティアの人たちが「店、開けて下さいね」と励ましてくれた。「北九州ですけど絶対飲みに来ますけん」。去り際、涙を流して手を握る若者もいた。1週間ほどでお客さんからも連絡が入り始めた。「開けとうか」「開けとらんよ。なに、もう飲みよっとね」


やっぱり続けよう。5月に入って、店の修理を始めた。来月にも再開できたら。「開けたら、これからどうしよう、なんて言うてられん。年中無休でぱっと明るく。みんなを励まさんといかんからね」(平井良和)



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