日本ハンドボール協会の唯一の常任役員である川上憲太専務理事(68)が14日付で辞任したことが、関係者への取材でわかった。関係者によると、家族の健康上の理由のほか、日本スポーツ振興センター(JSC)の補助金約2700万円の申請が手続き上の不備で間に合わず、協会に損害を与えた管理責任をとったという。本人から今月10日に辞任の申し出があり、14日、東京都内での常務理事会で了承された。後任は未定。
川上専務理事は昨年6月、男子日本代表の8選手が、味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)での合宿中に禁煙エリアで喫煙した問題で、管理責任を問われ、協会から厳重注意処分を受けた。同年3月にも、大会委員長だった全国高校選抜大会(愛知県豊田市)の男子準々決勝のスコアの誤りで決勝が中止となった問題で、厳重注意処分を受けていた。