前震翌日も「すてきな1日だった」 がれきに亡父の日記——贯通日本资讯频道
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前震翌日も「すてきな1日だった」 がれきに亡父の日記

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子どもたちと話し笑顔を見せるにしはら保育園の園長・園田久美代さん(左端)=13日午後、熊本県西原村、関田航撮影


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熊本県で震度7を観測した最初の地震から14日で1カ月。家族を失った人たちは、仕事に打ち込んだり、がれきから見つかった日記に励まされたりしながら、何とか前向きに生きようとしている。


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■亡き母が応援してくれる


支援団体が用意したかき氷に、園児たちの笑顔が広がった。13日午後。園長の園田久美代(くみよ)さん(59)はしゃがんで「うわー、いいな。何色がいい?」と声をかけた。


西原村立にしはら保育園。久美代さんは40年近く勤務し、5年ほど前からは園長を務める。


前震の翌4月15日、久美代さんは、5キロほど離れた村内で一人暮らしをする母、野田洋子さん(83)に家に来るよう誘った。


でも、母は自宅を離れようとしなかった。5年前に夫を亡くした後、仏間で寝るほど夫のことが好きだった。「父ちゃんが守ってくれるけん」。それ以上、家に来いとは言えなかった。16日未明の本震で、母は自宅で亡くなった。


翌17日、久美代さんは村役場に行った。村長に「自主登園で続けていいですよね」とかけあうためだった。18日から、園児を受け入れた。こんな時こそ園を必要とする親子がいる――。断水で給食も作れなかったが、支給された水や離乳食でしのいだ。


母親の遺体は、その間、警察署や斎場に移された。ほとんど付き添うこともできなかった。


久美代さんは、ふさぎ込みそうな気持ちを振り払い、仕事に打ち込んだ。職員と「子どもとは普段通りに接しよう」と話し、避難所としても使われていたので、泊まり込んで働いた。「パパ、ママと車で寝たよ」と話す子どもたち。無邪気に遊ぶ姿を見て「笑顔に救われた」と振り返る。


地震から1カ月。保育園は避難所の役割を終え、徐々に落ち着きを取り戻しつつある。久美代さんもようやく自宅で寝泊まりするようになった。「休めるようになると、寂しくなるんだと思います」


いつも久美代さんのことを気に掛け「まだ仕事しよっとかい」「なん、休みに働いとっとや」と気遣ってくれた母。そのたびに久美代さんは、大丈夫だと仕事に励んできた。


だが今は、亡くなった母に本音を明かしたい。「今は無理しているよ」。きっと母は「園長ばしよるけん、しょうがないたい」と応援してくれると信じている。(張春穎、仲大道、宮野拓也)



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