天皇、皇后両陛下が19日に地震被害を受けた熊本県を日帰りで訪れ、被災者をお見舞いすることが、17日午前の閣議で報告され、正式に決まった。両陛下は地震発生直後から被災地を気にかけ、早い時期の訪問を望んでいた。
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両陛下は特別機で熊本空港に到着後、被害の大きかった南阿蘇村と益城町の避難所を訪れ、被災者と交流する。また、自衛隊ヘリで上空から被災状況を視察し、警察や消防など災害対応の尽力者をねぎらう。
宮内庁幹部によると、両陛下はできるだけ早く被災者をお見舞いし、励ましたい気持ちが強かったが、余震が続く現地の様子を見守っていた。
4月の園遊会で、天皇陛下は同県八代市の永原辰秋副市長から余震が不安で自宅に戻れない被災者が多いと説明を受け、「大変ですね。体に気をつけて頑張って下さい」と案じていた。