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阪神の記憶、熊本で生きた 生き埋めを体験、棚を固定

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2016-5-17 11:57:40  点击:  切换到繁體中文

 

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2度の震災を経験した杉水満さん。手前は、阪神大震災の揺れの衝撃で針が止まり、熊本地震の前震で棚から落ちて上部が破損した置き時計=熊本県大津町


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熊本県などでの一連の地震の被災者の中には、1995年に起きた阪神大震災にあった人たちもいる。つらく厳しい経験を忘れず、防災意識をもっていたため、今回の地震でも冷静に身を守っていた。


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熊本地震 災害時の生活情報


住宅94棟が全壊した熊本県大津町。洋食店「神戸浪漫ハイカラ亭」を営む杉水満さん(69)は、4月14日夜の「前震」の際、妻の律子さん(52)とともに開店中の店にいた。


築100年を超える2階建て。突き上げられるような強い揺れで、食器棚から50枚ほどの皿が落ち、割れた。だが、針金などで壁に固定していた棚は倒れず、大きな被害はなかった。


杉水さんは95年1月17日、阪神大震災を経験。神戸市東灘区の2階建てアパートが倒壊し、生き埋めになった。家具や天井に挟まれた右腕をなんとか抜き、外から差し込む光を頼りに、約2時間をかけてはい出した。だが、隣の部屋で寝ていた当時の妻は帰らぬ人になった。神戸の風景を見るのがつらく、翌月に故郷の大津町に戻った。


「家具にはさまれたり、逃げ道をふさがれたりするのが怖い」。震災後、その思いを強くし、タンスや本棚を固定するようになった。食い込ませたネジを針金でつないで動かないようにする方法だ。




 

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