福島県いわき市の建設会社の敷地の土中から16日夜、成人男性の遺体が見つかり、県警は17日、この建設会社の役員日向寺大蔵容疑者(35)=いわき市平中神谷=ら6人を死体遺棄の疑いで逮捕し、発表した。県警は、男性の身元を同社に勤務し、昨年秋から行方不明になっている40代の除染作業員とみて確認を進めている。
捜査1課などによると、日向寺容疑者らは昨年9月上旬ごろ、いわき市久之浜町にある建設会社の土砂採取場に遺体を遺棄した疑いがある。県警は、男性が殺害されたという情報があるとして、殺人容疑も視野に捜査する。
この40代の除染作業員を巡っては昨年秋、家族から行方不明届が出ていた。県警は作業員の知人や勤務先の関係者ら数十人から事情を聴き、15日から建設会社の敷地で捜索。16日午後9時半ごろ、成人男性の遺体が見つかった。
登記簿などによると、日向寺容疑者が経営する建設会社は建築工事のほか、土壌の除染作業なども請け負っていた。