熊本の地震で生産がストップしたホンダ熊本製作所。5月6日に一部操業を再開し、出勤する従業員の姿がみられたが、完全復旧は8月中旬までかかるみこみだ=熊本県大津町
ホンダは24日、熊本の地震で被災した熊本製作所(熊本県大津町)の従業員735人を、全国の生産拠点などに当面配置すると明らかにした。最長で完全復旧が見込まれる8月まで。被災で仕事ができない部署の人に、忙しい職場の応援に回ってもらう。
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同製作所は地震で生産設備や建屋が損壊し、操業の再開は一部にとどまる。従業員約2600人のうち量産部門の150人に寄居工場(埼玉県寄居町)、50人に小川工場(同小川町)、200人に鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)、50人に九州の販売現場に回ってもらうことにした。寄居や鈴鹿は、国内量産車と輸出車の両方の生産を受け持ち、人手不足が見込まれる。
また、研究部門の285人は、埼玉県朝霞市にある二輪車の研究開発拠点に移る。これらの措置は最長で5月16日~8月10日の期間にとられる。