主要産油国の石油生産量
英石油大手BPが8日発表したエネルギー統計によると、米国の2015年の石油生産量(1日あたり)は1270万4千バレルで、サウジアラビアの1201万4千バレルを上回り、2年連続で世界首位だった。主要産油国が増産した結果、原油価格の指標の一つ、北海ブレント原油の年間平均価格は前年から47%も下がり、下落率(ドル建て)は1986年以来最大となった。
シェールオイルの生産が大きく伸びた米国は14年の生産量でサウジを上回り、39年ぶりに首位に立った。15年も前年より8・5%増え、2年連続で過去最高を更新。米国の台頭に危機感を抱くサウジも前年比4・6%増と、3年ぶりに過去最高を更新した。世界3位のロシアも前年比1・2%増の1098万バレルだった。
主要産油国の増産で、15年の世界全体の生産量(1日あたり)は前年比3・2%増の9167万バレルとなり、伸び率は04年以来、最大となった。一方、世界の消費(同)は前年比1・9%増の9500万8千バレルで、増加幅では2年連続で生産が消費を上回った。