中国国務院が27日に開催した政策定例ブリーフィングで、商務部の王炳南・副部長が、ここ数ヶ月、中国の消費市場が安定した回復傾向にあることを明らかにした。人民日報が報じた。
10月、社会消費財小売総額が前年同期比4.3%増となり、増加ペースは前月より1ポイント加速。3ケ月連続でプラスの成長となった。うち、自動車の消費が回復傾向をキープし、販売額は前年同期比12%増と、4ヶ月連続で2ケタ成長となった。居住系商品の販売の増加ペースも加速し、家電、家具、建材の販売額の増加ペースは前月比で3.2、1.9、3.7ポイント加速した。飲食の消費も少しずつ回復しており、飲食の売上高は前年同期比0.8%増と、今年初めてマイナス成長からプラス成長へと転じた。農村の消費も安定して回復しており、農村の消費財小売総額は前年同期比5.1%増だった。増加ペースは前月比で1.1ポイント加速した。
今年、自動車産業は新型コロナウイルスの影響を大きく受け、関連当局は長期的な計画と目先の計画の両方を重視しており、消費側の牽引と供給側の高度化を並行して推進し、同産業が安定して健全に発展するよう取り組んでいる。中国工業・信息(情報)化部(省)の装備工業一司の羅俊傑司長は、「今後、イノベーション能力を向上させ、政策・対策を整備し、自動車の消費と産業のダブル高度化に取り組む」としている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年11月28日