錦織は苦しみながら初戦を突破した。初対戦のプイユ(仏)の力強いサーブと攻撃的なプレーに押され、第1セットのタイブレークは5―2から逆転された。
錦織が初戦プイユに競り勝つ ゲリー・ウェバーOP
特集:錦織圭、前人未到への挑戦
だが、そこから冷静さを取り戻した。「なるべく落ち着いて、リターンゲームに集中した」。相手のミスを攻めて第2セットを奪うと、第3セットは第7ゲームをブレーク。「重要な1勝だった。つらいながらも勝って、次につなげられたのは良かった」とほっとしていた。
錦織にとっては今季の芝コートの初戦で、ウィンブルドン選手権(27日開幕)の前哨戦となる。今大会は芝コートに慣れるため、ダブルスにも出場予定。ただ、気がかりなのは試合中に治療した左脇腹のこと。昨年11月に痛めた時と同じ箇所といい、「明日になってみないとわからない。2日試合があくので、様子を見て決めたい」と話した。(野田枝里子)