「世界インターネット大会・インターネット発展フォーラム」が23日と24日の2日間にわたり、浙江省桐郷市烏鎮で開催されている。千年の歴史を誇る烏鎮で、インターネットの要素が人々の普段の生活に溶け込むと、どんな変化が起きるのだろうか?
ここでは「ハイテク」がふんだんに取り入れられている烏鎮人民公園を見学してみよう。
1950年代に建設された烏鎮人民公園は今年8月に、スマート化改修工事が行われ、5Gの技術も採用された。そして、60年以上の歴史を誇るこの公園が「テクノロジー感」に満ちたスマート公園に変身した。
AIバーチャル広場ダンス装置
これは普通の電子スクリーンに見えるかもしれない。
実はこれは人工知能(AI)バーチャル広場ダンス装置で、さまざま曲風の音楽約80曲が搭載されている。ここで広場ダンスを踊る高齢者たちのニーズを満たすことができる。これにより高齢者たちは、自分で音楽をダウンロードして、重たいスピーカーを持参して広場に来る必要はなくなった。
広場ダンスのほか、別のスクリーンでは、AIコーチから太極拳や易筋経といった武術を習うこともできる。このスクリーンは、太極拳や易筋経をする人の動きが正しいかを識別してくれる。
AR動物園
この公園では、木の葉っぱを食べているキリンやウロウロしているトラ、鼻先にボールを乗せてバランスを取っているアシカ、鼻から水を噴射するゾウなどを至近距離で鑑賞できるほか、一緒に写真を撮ることもできる。
拡張現実(AR)を駆使したこの動物園では、「動物園に行かなくても、動物園以上に楽しめる」という体験をすることができる。
スマホの充電ができるスマート自転車装置
この自転車は単なるフィットネスバイクではなく、スマホの電池が切れた時の「救世主」になる。スマホを指定のデバイスに置いて、自転車をこぐと発電し、充電してくれるのだ。
また、スマホの充電をしながら、友達とバトルを繰り広げることもできる。横にある「エネルギーポール」に点滅する光の柱の高さが高いほど、自転車をこぐスピードが速く、発電量も多いことを示している。
スマート分別ゴミ箱
中国の多くの都市で現在、ゴミの分別が推進されている。このスマート分別ゴミ箱は、ゴミを自動で分別してくれるつわものだ。手をかざすと自動で開き、そこにゴミを入れると、自動で分別してくれる。
このゴミ箱には「学習能力」もあり、使用される回数、捨てられるゴミが多くなればなるほど、分別の識別度、正確度が向上し、最適化されていく。
テクノロジー感あふれるこのような生活に、あなたもあこがれるのではないだろうか?近い将来、インターネット発展の成果が、一般家庭にも溶け込むようになるに違いない。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年11月24日