(12日、サッカー欧州選手権 ドイツ2―0ウクライナ)
ドイツが後半、見事な修正能力を見せた。
ドイツ、初戦でウクライナ破る サッカー欧州選手権
前半19分にDFムスタフィの得点で先制した後は、ウクライナの攻撃に手を焼いた。「相手はよく研究していた。前半からもっと反応を良くすべきだった」とMFケディラ。左右の両サイドを広く使って展開され、ドイツの守備は後手後手に。前半27分、CKからのヘディングシュートをGKノイアーが好セーブ。同37分にはあわやゴールという場面をDFボアテングがぎりぎりで防いだ。こうした好守がなければ、失点してもおかしくなかった。
後半に持ち直せるのは王者の風格か。攻撃でボールを奪われても素早くプレスをかけ、ウクライナの攻撃の初動を抑える。前半は5本を許したシュートも後半は2本。「後半は試合を支配し、相手にボールを持たせず、満足している」とドイツのレーウ監督。難しい初戦をきっちり勝利で乗り切った。(リール=河野正樹)