優勝した平野翔大さん=3日午後、東京都千代田区、時津剛撮影
東京都千代田区の日本棋院会館で打たれていた第11回朝日アマチュア囲碁名人戦全国大会(朝日新聞社、日本棋院主催)は2日目の3日、決勝で京都府代表の平野翔大(しょうだい)選手(19)=京都市北区、立命館大1年=が東京都代表の村上深(ふかし)選手(31)=中野区、囲碁指導員=に黒番中押し勝ちし、初優勝した。アマ名人が「空位」のため三番勝負はなく、平野選手は第11期アマ名人となった。
平野選手は1回戦から6連勝して頂点に駆け上った。決勝は積極的に仕掛けて激しい戦いに誘い込み、元アマ本因坊の強豪、村上選手を力でねじ伏せた。10代の全国大会優勝は2年連続4回目となる。
平野選手は5歳の頃、アニメ「ヒカルの碁」を見て囲碁に興味を持った。小学6年で小学生名人となり、その後、高校1年までは日本棋院の院生(プロ候補生)としてプロを目指した。東京都内の高校に通っていた昨年、全国高等学校総合文化祭(高校総文)の男子個人戦で優勝している。
■平野・新アマ名人の話
優勝は目標だったのでうれしい。手厚く打つ自分の棋風が安定してきたのだと思う。来年は三番勝負が打てる。初めてなのでワクワクします。(伊藤衆生)
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3日の結果は次の通り(左が勝ち、△は先番)。
▼準々決勝
平野翔大(京都) 9目半 △安東翔太(福岡)
△山田真生(東京) 半目 夏冰(招待)
村上深(東京) 中押し △山本淳(宮崎)
栗田佳樹(神奈川) 2目半 △大関稔(招待)
▼準決勝
△平野 中押し 山田
村上 1目半 △栗田
▼3位決定戦
△栗田 中押し 山田
▼決勝
△平野 中押し 村上