6日午前10時35分ごろ、宮崎県高原町蒲牟田の皇子原公園の川で「大人がおぼれている」と通行人から119番通報があった。宮崎県警によると、近くの農業村内裕之さん(50)がおぼれ、病院で死亡が確認された。村内さんは、一緒に来ていた同県小林市の中学1年の男子生徒2人が川遊び中におぼれかけたため、助けに向かったという。
小林署などによると、村内さん方には前日から1泊2日の日程で、生徒5人が宿泊農業体験学習で「民泊」。この日は村内さん夫婦と、現場に近い公園内の釣り堀を訪れていた。おぼれかけた2人は自力で脱出し、けがはなかった。現場は川の深みで、幅約3メートル、深さ約2メートル。
公園を管理する町商工観光係によると、川での遊泳は禁止していなかった。担当者は「岩場が露出し、泳ぐような所ではないし、泳いでいるところを見たこともない」と話した。
日本気象協会によると、同日午前11時の町内の気温は30・8度だった。