(9日、浦和2―0柏)
決定機を作っても、得点が入らない。そんな重苦しい雰囲気を、主将が吹き飛ばした。浦和の先取点は、阿部の一撃だった。
前半32分、ペナルティーエリアのすぐ外、ゴールの正面からやや左のFK。壁の上を越えるきれいな軌道で、ゴール左隅に蹴り込んだ。「狙ったところにいった」と阿部。納得の今季初得点は、2010年4月以来となる直接FKによる得点だ。今季のリーグ戦でフル出場を続ける34歳の阿部がチームに勢いを与えた。
2点目は後半5分。李が敵陣中央をドリブルで持ち込み、興梠へパス。一つ呼吸をおいて折り返された浮き球のパスに左足を合わせ、GKの頭上を抜く、技ありのシュートを決めた。前半、決定機を外していた李は「勝利が近づいたゴールが取れたので、よしとします」と笑った。
優勝を争った第1ステージ終盤…