2014年6月、デューク・エイセスが出した11年ぶりの新曲で、語りで参加した永六輔さん(中央)
7日に83歳で死去した放送タレントで作家の永六輔さんは、草創期のテレビ番組作りに関わり、作詞家としても戦後を代表する数々のヒット曲を生んだ。長年全国を旅し、各地の伝統芸能や芸人を自身のラジオ番組や著書で紹介。様々なボランティア活動や、村おこしにも力を注いだ。
永六輔さん死去 放送界の草分け、マルチに活躍
特集:永六輔さん死去
自分のことをしばしば「遊芸渡世人」と称し、立て板に水の口調で、行った先の人々をわかせた。「法にのっとり、比喩を用い、因縁を語るべし。これが僕の信条」と語っていた。
原点は、20代のころに出会い、その後に心の師となった民俗学者の故宮本常一さんの「放送の仕事をするなら、電波の流れるところに自分で行って、そこで話を聞いてきなさい。スタジオでものを考えちゃいけない」という助言だった。
テレビの実験放送の段階で台本…