熊本地震発生から3カ月。長期の避難生活を強いられている被災者を漫画の力で元気づけたいと、「第20回手塚治虫文化賞」を受けた漫画家らが応援メッセージや絵を描いたパネルをつくった。漫画約700冊とともに車に積まれ、16日から「移動図書館」として被災地を巡回する予定だ。
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地震以降、手塚賞関係者の中でパネル制作の話が持ち上がり、5月末の手塚賞贈呈式と記念イベントの際に作ったという。今回のマンガ大賞を受賞した「鼻紙写楽」の一ノ関圭さんと「よつばと!」のあずまきよひこさんをはじめ、浦沢直樹さん、西原理恵子さん、しりあがり寿さん、養老孟司さん、糸井重里さんら選考委員やイベントの出席者ら計12人が参加した。「熊本のみなさんへ」と鉄腕アトムの絵の周りに、サインやメッセージが添えられている。
パネルは6月下旬、NPO法人熊本マンガミュージアムプロジェクト(熊本市)に寄贈された。代表の橋本博さんは「1枚のパネルにこれだけ人気の漫画家がメッセージやイラストを寄せることはそうない」と喜ぶ。
プロジェクトも、漫画本を保管…