書物の香りに包まれて休日を過ごす人が増え、図書館が人気を集めている。10月6日、午前9時になるやいなや、湖北省宜都市の呉雅莉さんは小学生の息子を連れて宜都市図書館に入館した。国慶節(建国記念日、10月1日)の連休中、呉さんは毎日4-5時間を子どもと一緒に図書館で過ごし、親子で読書の喜びを味わった。同図書館ではこの連休の6日までの累計入館者数がのべ1万1千人を突破し、一日あたりの入館者は1700人あまりに達したという。
文化・観光部(省)が発表した統計データによると、2019年末現在、全国には公共の図書館が3196ヶ所ある。1949年に新中国が成立した当初に比べて、約60倍も増加した。中国の公共文化事業が加速的に推進され、大勢の人々の文化をめぐる獲得感が目に見えて増強され、全民族の民度も目に見えて向上した。
北京市石景山区金頂街の街道総合文化活動センターの図書室は、コミュニティ住民の李雅■さん(■は、王へんに其)と8歳の娘にとって「第2の書斎」だ。李さんは、「これまでは子どもを連れて絵本図書館に行っていたが、遠くてお金もかかった。今、この図書室がマンションの1階にできて、下に降りればすぐに行けるようになった。本もイベントもたくさんあるし、環境はいいし、素晴らしい先生もいらっしゃる」と話した。
また李さんは、「『幸福感』とか『文化的な自信』とか、今、こうしたことを肌身に感じている。自分は幸福感でいっぱいだし、文化的な自信もいっぱいある」と話した。
過去数十年の間に、中国は公共の文化施設が乏しく、人々の精神的・文化的な生活が貧しい状態から、「すべての県に公共図書館がある状態」を基本的に実現し、さらには図書館の数がますます多くなり、規模がどんどん大きくなり、蔵書もますます豊富になり、設備もますます充実し、それに伴って本を読む人々の獲得感もますます上昇するという状態を実現した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年10月7日