国連の開発目標を応援するミュージックビデオの参加者たち (C)LESLIE KEE
地球規模で広がる貧困や格差、環境問題を解決するために国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」を、ミュージックビデオを通じて応援する取り組みが始まった。
制作にあたったのは、レデイー・ガガさんや松任谷由実さん、浜崎あゆみさんなどの撮影で知られるシンガポール出身の写真家、レスリー・キーさん。
楽曲は1980年代の名曲「恋のブギウギトレイン」で、今度は早見優さんが歌う。タレントの藤井隆さんや女優のすみれさん、タイの人気アーティストら総勢百人が登場、SDGsの目標を書いた色とりどりのプラカードを掲げながら、とびきりの笑顔で踊っている。
SDGsは2015年の国連総会で全会一致で採択され、16年から取り組みが始まった。不平等の解消や、消費と生産の見直し、雇用のあり方など、17分野において169のターゲットを定めており、各国は30年までに達成するよう求められている。
キーさんは「日本でたくさんの出会いに恵まれ、助けられた。今度は映像の力で世界をもっといいものにしていきたい。SDGsはみんなの目標。未来を担う若者に知ってほしい」。これからも、写真コンテストをはじめとしたプロジェクトにかかわるという。
国連広報センターの根本かおる所長は「SDGsは世界を変えていくものです。目標達成には、ちょっとだけいいことをするたくさんのヒーロー、ヒロインが必要。音楽と映像で広げながら応援してほしい」と話す。ビデオは国連広報センターのウェブサイトから見ることができる。(北郷美由紀)