空爆で破壊された国会の建物=16日、アンカラ、AFP時事
銃撃や砲撃を受けた跡が残る建物群。未遂に終わったクーデターの傷痕は、トルコの政治・軍事の中枢施設が集まる首都アンカラに刻まれていた。治安当局は複数の軍幹部も拘束。トルコ政府は、在米の宗教指導者が首謀者だとするが、具体的な証拠はなく、未解明な部分が目立つ。
トルコ「クーデターを首謀」米にギュレン師引き渡し要求
17日朝のアンカラは大通りを行き交う車は少なく、通行人もまばらだった。
国会や軍参謀司令本部などが集まるクズライ地区。国会施設や軍事施設の壁には砲撃の跡とみられる穴が開き、窓ガラスは所々割れていた。戦車が通ったと思われる道路脇の街路樹や標識、ガードレールはなぎ倒されていた。
国会ではマシンガンや小銃で武装した警察の特殊部隊が警戒に当たっていた。通行は規制され、爆撃や砲撃を受けた議事堂に近づくことはできなかったが、柵越しに窓ガラスが吹き飛んだ関連施設が見えた。
国会近くの書店で働いていたサ…