テロ現場となった大通りが開放され、花束を捧げる人たち=16日、ニース、松尾一郎撮影
フランス南部ニースで大型トラックが花火見物客らに突っ込んだテロ事件で、仏当局はモアメド・ラウエジュ・ブレル容疑者(31)による一匹おおかみ(ローンウルフ)型で計画的な犯行との見方を強めている。短期間で過激思想に染まっていったこともわかってきたが、動機は依然不明だ。
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地元報道によると、同容疑者は14日の犯行に先立つ12、13の両日、犯行で使ったトラックで現場の「プロムナード・デ・ザングレ」を訪れていたという。13日には所有していた車を売っていた。
仏検察は15日の会見で過激派組織とのつながりは確認していないと説明したが、仏紙ルモンドなどによると同容疑者の携帯電話には地元のイスラム過激派の指導者とのつながりを示すような記録が残っていたという。
犯行までの数週間という短期間…