保育施設に入れない東京都内の待機児童数が2年ぶりに増加に転じた。働きながら子育てをする環境を整えるために解決が急がれる切実な問題だが、保育施設を新設しても需要に追いつかない状態が続いている。東京都知事選(31日投開票)の候補者らも重点課題に掲げている。
19日の都福祉保健局の発表によると、保育施設に入れない都内の待機児童数は4月1日時点で8466人で、前年比で652人増となった。保育所の新規設置で定員は約1万4千人分増えたが、利用申込者数も約1万8千人増えた。保育所が大幅に足りない状態が解消されない状態が続いている。
待機児童の年齢別の内訳は、0歳児2072人、1歳児4447人、2歳児1485人で0~2歳児が約95%を占めた。保護者の状況は就労中が約66%と最も多く、求職中が約26%と続いた。
子育て世代の有権者にとって身…
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