セットプレーの練習をするさくらジャパンの選手と見つめる永井祐司監督(左奥)
女子ホッケーの日本代表「さくらジャパン」が、自信を胸にリオデジャネイロ五輪に臨む。世界ランキングは10位だが、今年は格上を破るなど国際試合で実績を残し、他チームから警戒される存在に。急成長の理由を探った。
リオオリンピック2016
15日に東京都内で開かれた日本ホッケー協会の五輪壮行会。横田努会長はあいさつの中で、「最高水準の強化を実施し、レベルアップに取り組んできた」と胸を張った。4大会連続の五輪となる主将の中川未由希(29)も「みんな、全力を出し切ればメダルも取れるという自信がついてきた」と手応えを口にした。
日本の過去最高成績は、初出場した2004年アテネ五輪の8位。メダルは遠かった。昨年10月にリオ五輪出場を決めた後、永井祐司監督がテーマに掲げたのは「走守攻」だった。
リオ五輪に集う12カ国のうち、世界ランク1位のオランダや2位のアルゼンチンなど強豪国は女子ホッケーの人気が高く、体格や身体能力に恵まれた選手がそろう。「日本が勝つには、最後まで走り負けないチームを作る必要がある」と永井監督。守備力や決定力に多少不安があっても、走力に秀でた選手を選考した。
冬場は特に走力を高めるトレー…