民主党政権で復興相を務めた無所属の平野達男参院議員が23日、自民党に入党した。自民党岩手県連が同日の会合で、平野氏が提出していた入党届について協議し、入党を了承した。平野氏が加わったことで自民の参院議席は122議席となり、27年ぶりに単独過半数を確保。自民や公明など改憲4党・会派の「改憲勢力」で、憲法改正の発議に必要な参院の「3分の2」(162議席)を上回る163議席になる。
平野氏は、自民の谷垣禎一幹事長から入党を求められていた。県連会長の鈴木俊一衆院議員は県連会合後の記者会見で、「党本部の方針を総員で了解した」と説明した。
鈴木氏はまた、平野氏が改選となる3年後の参院選について、公認候補の選考方針を問われると、今回の参院選で自民公認で立候補し、次点だった田中真一氏の態度が現時点では未定とし、「白紙の状態」と答えた。