観客とB.Bさん=白井伸洋撮影
夏休み! オリンピックもあるけれど、近くのスポーツ観戦にも行こう。感動して、悔しがって、喜んで。でもスポーツの役割はそれだけじゃないよとプロ野球・北海道日本ハムファイターズのB・Bさん。10年かけた北海道全市町村行脚で分かったことがあるという。それは何? 普段は無口なようだけど、聞いてみた。
――10年がかりの壮大な旅が終わりました。どんな旅でしたか。
「旅を振り返る前に、なぜこの旅を始めたか、聞いてください。僕は北海道に来る前、米国のマイナーリーグで修業しました。大リーグ、ニューヨーク・メッツ(NYM)の下部チーム、フロリダにある1Aのチームです。マイナーチームは職員数が少ないのでみんなで何でもやる。お店を1軒ずつ回ってチケットを売り、球場ではグッズも手売りしました。人口数万の小さな街でしたが、みんなNYMのファンというより、地元の街、地元のマイナーチームを愛して、一生懸命に応援してくれた。プロスポーツと地域の関わりについて学ぶ貴重な経験でした」