（２５日、香川大会 尽誠学園５―１高松商）

選抜準Ｖの高松商、尽誠学園に敗れる 香川大会決勝

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９年ぶりの甲子園出場を決めた尽誠学園。松井監督は「もう尽誠は終わったという人もいた。うれしい。選手が本当によく頑張ってくれた」と声を震わせた。

選抜大会で準優勝した高松商の強力打線に対し、左腕渡辺が強気の投球を展開した。「準決勝までは確実に、確実に、という投球をしてきたが、それでは通用しない」と、思い切って内角を攻めた。その分、相手の打球を詰まらせ、二回以降は散発３安打。高松商の長尾監督を「気持ちが入っていた。少しずつ差し込まれた」とうならせた。

打っては４番の松井が二回に同点本塁打。本来の主将である渡辺が投球に専念できるようゲーム主将を務める主砲の一発で勢いづくと、その後は小刻みに加点した。松井監督は「甲子園で勝ちたい。今日のように粘り強い試合をしたい」と、２００２年以来の白星を誓った。（編集委員・安藤嘉浩）

■高松商、自慢の打線が沈黙

昨秋の明治神宮大会で優勝し、今春の選抜大会は準優勝の高松商が、香川大会決勝で敗退した。腰痛のエース浦に代わって背番号「９」の大熊が投手陣を引っ張ってきたが、決勝は失点を重ねた。自慢の打線も沈黙し、「完敗。うちは打たなければ勝てない」と長尾監督。「３年生は重圧の中、本当によくやった。下級生が次へつなげて欲しい」。４番植田響介の弟・理久都（２年）や主将の米麦（よねばく）圭造の弟・波留（１年）らが思いを引き継ぐ。