岡山大会 創志学園―玉野光南 九回表創志学園1死満塁、高井の遊撃への内野安打で三塁走者本田に続き、二塁走者難波が生還。捕手門乢=マスカット、波多野大介撮影
(25日、岡山大会 創志学園4―1玉野光南)
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今春の選抜大会に出場した創志学園が、九回1死から集中打で逆転した。
道が閉ざされたかに見えた。0―1のまま、九回1死一塁。難波の打球は投前へのゴロ。難波はファウルを訴えたがプレーは続き、併殺が成立したと思った玉野光南はマウンド上で歓喜の輪をつくった。
だが、審判団の協議の末、判定は難波の左足に当たったとしてファウルに。試合再開直後、難波は「がむしゃらに食らいついていった」と、直球を右前へ。北川も左前安打で続いて満塁。続く高井の当たりは強い三遊間へのゴロ。遊撃手が追いついたが、球をこぼす間に二塁走者の難波も一気に生還した。
エース高田は、その裏、10球で2死を奪う。「逆転してくれたおかげ。抑えるために自然と力が入った」。最後は、147キロで打ち取った。4年前は延長、昨年は九回に逆転を許した決勝。ようやく夏の甲子園にたどり着いた。(藤田絢子)
■玉野光南監督「胸はって次の舞台に」
玉野光南は勝利を目前にしながら敗れた。一回に好投手高田から2連打で1点を奪うと、決勝進出の原動力となった左腕阿部、右腕浜口の継投で九回1死まで1点も与えなかった。しかし、相手打者の打撃を巡って試合は一時中断。再開後に4安打を浴びて敗れた。田野監督は「投手陣も含めよくがんばってくれた。胸をはって次の舞台に向かってほしい」。