民事再生中の学校法人森友学園(大阪市)の管財人が、前理事長の籠池泰典被告(65)=詐欺罪などで起訴=の経営責任約10億円の損害賠償を求めた手続きで、大阪地裁は14日、前理事長の自宅の土地建物(大阪府豊中市)の競売を公告した。7月18日にも落札者が決まる。
入札期間は6月28日~7月5日で、11日に開札する。土地と建物一括の売却基準価格は2138万円で、最低価格(買い受け可能価格)は約1710万円。入札者がいない場合、同26日から先着順で購入者を決める特別売却に移る。
学園が開設を目指した小学校の校舎建築費など巨額の負債をめぐり、管財人は籠池前理事長の経営責任を問い、賠償額の査定を申し立てた。大阪地裁が賠償額を10億3千万円と定め、2月に競売手続きを始めていた。
籠池前理事長と妻(61)は5月25日に保釈され、逮捕以来約10カ月ぶりに自宅に戻った。落札者が代金を納めると、自宅の所有権が移ることになる。(畑宗太郎)