リオ五輪への出場が認められた柔道男子66キロ級のプリャエフ(右)。海老沼匡とメダルを争う=ロイター
ロシアの国家ぐるみでのドーピング隠蔽(いんぺい)問題で27日、フェンシング、体操など、リオデジャネイロ五輪で日本に影響が大きい競技団体が相次いで参加容認の態度を明らかにした。
ロシアのドーピング問題
国際フェンシング連盟はこの日、ロシア16選手すべての出場を認めると発表した。日本男子フルーレ団体はロンドン五輪で銀メダルを獲得しながらリオ五輪の出場権を逃しており、ロシアの出場確定で繰り上げの可能性がなくなった。
体操は特に女子団体、新体操でロシアの出場可否が日本のメダル獲得の可能性を左右するが、国際連盟はこの日、全選手の出場容認をロシア側に伝えたと、ロイター通信が報じた。レスリングは日本男子のエース、フリースタイル74キロ級の高谷惣亮(ALSOK)のライバルとなるアニュアル・ゲドゥエフら、ロシアに有力選手が多く、世界連合は出場可否についての特別委員会を設置した。28日中に結果を発表する。
柔道、トライアスロン、射撃でも、この日までに全選手の出場が認められた。タス通信などによると、バレーボールも違反歴を理由に除外された1選手以外は出場が可能となった。
一方で、ボートの除外選手が22人に増加。発表済みだった違反歴のある3人に加え、違反歴はないものの検査に疑義が出た19選手が追加された。ロシア選手団387人のうち、すでに参加を禁じられている陸上67選手を含め、100選手以上が締め出される見通しになった。
国際オリンピック委員会(IO…