水谷隼直伝の「逆回転サーブ」
卓球男子の張本智和(13)=エリートアカデミー=は、中1とは思えない実力の持ち主だ。日本男子代表の倉嶋洋介監督は「日本卓球界として、金メダルを取る選手に育てなければならない」と評する。
中国の元選手を両親に持ち、2歳でラケットを握った。4月に故郷の仙台から上京。6月のジャパンオープン(OP)では、リオデジャネイロ五輪に出場する海外勢も破り、21歳以下の部を史上最年少で制した。7月の世界ランキングは、前月の190位から63位に急上昇した。
成長の要因の一つは、日本男子のエース・水谷隼(27)=ビーコン・ラボ=が操る「逆回転サーブ」を身につけたからだ。反時計回りの鋭い横回転をかけるサーブで、ジャパンOPでも勝負を分ける場面で使った。「急に回転の種類を変えたら、相手も動揺した」と張本は効果を語る。
きっかけは、数年前に水谷とテ…